鰤切手

旧初めての理系編入。編入から無職まであなたのお供をします。

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外資ベンチャーを1か月でクビになった 退職RTA:32日

今年からぴっかぴかの社会人!

どんな生活が待っているんだろ楽しみだなぁ!

 

・・・

 

今年で2回も退職エントリを書くとは思わなかったよ・・・。

 

 

おはばんちは、先日縁があった外資ベンチャーから退職してくれと言われ退職届にサインをしました。たぶん、これが一番早いと思います。

 

最近やっと腑に落とせたのでまとめます。

社会人経験も浅いうちに「結果さえ出せればOK!」みたいな会社行くと痛い目かもしれないです。

 

 

目次

 

 

入社したきっかけ:外資ベンチャーに勤めたかった

「みんなあなたを好きだと言っています。」

 

最終面接が終わった後、社長に呼び出されてそういわれました。

新卒で入った会社を57日で退職、落書きみたいな社会人経歴でした。他人に気に入られるなんて当時夢にも思っていなかったです。

 

「うちは経験者優遇と募集に書いた。職歴はほぼないし、2か月目でやめた君を雇うのは正直リスクである。でもうちの会社としては、君には何かしらでトップになってもらいたいし、君が覚悟を決めたなら責任をもって育てたい。成長する覚悟はあるか。」

 

後述しますが、外資系かベンチャーには一度入社してみたかったのでここ以外に入社することは考えられませんでした。やってやろうじゃないか。

 

「ぜひ御社で勉強させてください。」

 

その場で内定承諾書にサインをした。

 

入社したのは外資ベンチャー、全世界で50人いかない会社です。日本は助っ人を呼んでもサッカーチームがギリ組めないぐらい。

元々日本の企業の嫌な所ばかり気になりまして・・・

 

・精神論でアドバイスする

・無駄な残業

 

とかとか・・・。もしかしたら外資ベンチャーにいけばなくなるかもと、今回の会社は僕にとって理想の会社でした。

 

 

入社

2019年のある日、入社。

同期も上司も他人を尊重するし、みんなも尊敬できるような人でした。共感力∞の同期、先輩みたいな同期、おちゃらけているように見えるけど芯のある上司、やめた今でも本当にいい人に恵まれたと考えています。

教育も丁寧にしていただいたし、順調に思えました。

 

 

「体を壊すことをお勧めしますよ」

社長とお昼を食べていた時、そう告げられた。当時の僕はメンタルの健全が第一優先なので耳を疑った。でも一理ある。これを言う前に

 

「逆境を乗り越えた分だけ人は優しくなれるし、顔に出る。」

 

と言われた。確かに就活でしんどい思いをしてからしょうもないことにイライラしなくなったし、多少の変化はあった。とはいえしんどい思いはしてほしくないし、強要したくないです。

なので「覚悟とはそういうものだ、それくらいやってね。」という比喩だと思って冗談半分に聞いていました。

 

 

「あいつ定時で帰るんで一緒に仕事したくないんですよね」

ある日、プロジェクトで失敗した。

上司に「ミスがどこにあったかまとめて報告して!」と言われ、ミスの特定とそれの報告、そして修正物を作って提出した。(昼休み返上して作業していたら共感力∞の同期がビスコをくれた。)

これから会社にどうするかとか今後の動きを聞いて、ひと段落がついたと思った。

 

~数日後~

 

「ミスをしたのに定時で帰るから一緒に仕事したくないって上司が言ってたよ。」

 

と社長に言われた。

ミスは片づけて、報告と連絡と相談をしたのにさっぱり意味が分からなかった。業務時間内で終わらせるようと努力したのに・・・。

たぶんミスをしたんだから人より多く業務をこなすとか反省は行動で見せろ!って意味だったかもしれません。続けて

 

「覚悟が見られない。」

「相手が何を欲しているか想像力を働かせなよ。」

 

と言われた。覚悟と想像力ね・・・。言われたことをこなすのじゃダメなのか、かしこまりました。

結局相手の欲しているものは分からず、プロジェクトから降ろされた。

 

メモ:社会人は相手が何を欲しているか想像力を働かせるのが大事・・・らしい。

 

 

「他の人たちは何も言わなくても勝手に仕事を見つけているよ」

上司と話す機会があった。悩みを全部話した。仕事の進め方が分からんとか将来このままでいいのかとか。すると上司はゆっくり口を開いて

 

「仕事は勝手に見つけてくるもんだよ、ほかの同期とか見てみ。」

 

と言った。勝手に見つけるってまた想像力か、僕の想像力が足らないのか。少しがっかりした。

ここで評価が下がる前提で見つけ方が分からないですって聞けば良かったけど、怖かったから「分かりました。」とだけ伝えて別の話題に移った。 

 

この時から

 

・「仕事をください。」と相談すること

・定時に帰ること

 

は無能の証だと思い始めた。

 

 

プロジェクトの進め方が分かんないよ...。

もちろんこれまでの行いは向こうが全部悪いとは言うつもりはないですし、自分にも非があります。

例えばプロジェクトを複数任されました。進め方が分からないから会議で指標を作るのかと思ったら会議では進捗報告の場だったらしく、先ほどのミスしたプロジェクトに精を出しすぎて会議では何も報告できずめっちゃ迷惑をかけた。なんてこともありました。

会議後、先輩みたいな同期が丁寧にスケジュールの立て方を教えてくれたし、ほかの同期も相談に乗っていただいた。人運だけは本当に良い。

 

 

評価0

このころから無能認定されたくなかったので定時が過ぎてもwikiを書いたりbotを作ったり、社内ブログのネタ作りをしたりと理由もなく残業をするようになった。

自分に何が求められているのか分からなくなっていたのを覚えている。

 

 

「君の仕事は評価できない」

しばらくして社長に呼ばれてこういわれた。僕の作ったもの(bot等)は業務時間内でやるものではない。ということであった。(ちなみに社内ブログは社風と合っていなかったので駄目でした、書くって難しいですね。)

日報チャンネルにbotに入れた時に「これでいろいろ通知とかできたらいいよね!」と言われたのを思い出して取り組んだbot導入。カレンダーと同期したり、いろいろなツールと組み合わせられたら便利になるだろうと僕なりに想像を働かせしました。が、評価は「できない」。

続けてこう言われた。

 

「成果を出せないようなら、そういう決断(クビ)をせざるをえないことを忘れずに」

 

・・・。

 

分かんないよ…。
わっかんないよ!
社長の言ってることはひとつも分かんないよ!
社長がいいって言ってるもの、何がいいのか分かんないよ!
分かんない!僕には分かんないの!
成果を出して何がカッコイイの? 無職なんて嫌だよ! 金なくなるだけだよ!
無職のどこがカッコイイの?
成果主義のどこがいいのか分かんない!
ベンチャーって何なの? 裁量権があるのの何がいいの!? 相談しないのがカッコイイの?
そもそも成果って何? コミットメント? だから何なの!?
外資って何? 本社が海外にあればいいの!?

 

この辺からいろいろ重なって精神的にしんどくなってきた記憶がある。

誰にも貢献できない、誰にも相談できない、相談してもまずどこから聞けばいいか分からないし、期待したアドバイスは聞けないし、評価はされない。完全に詰んだ。

ここまでの僕の行いを相手目線で振り返ると

 

・プロジェクトでミスをしようが定時で帰る

・プロジェクトほったらかしで無駄なことに精を出す

 

これが「無能」ってやつか。無能に起こることは・・・。

 

 

仕事0

そう社内ニート

そりゃそうである。無能なやつに仕事を回してプロジェクトの進行を遅らせる暇があったらそいつを暇にさせた方がはるかにコスパがよい。

それでも別の上司に相談してなんとか仕事を奪うもやがて暇になる。他の人には仕事を欲しいと聞けない。評価0と言われる恐怖。

結局書くのが好きなのでwikiをひたすら書いていました。

wikiを書いたところで状況が変わりません。社内ニートの僕がいる中、同期に仕事が割り振られているのをただ見ているのがつらく、しんどかったです。オフィスにいるのが嫌になり、コワーキングスペースにいるようになります。

まだ下ろされてないプロジェクトがあったので、それでできることを一生懸命やるも、上司と意思疎通ができず、30分前と言っていることが違うなんてことも重なって、とことん追い詰められます。

 

いつも大盛りにしてお昼を頼んでいるけど、食欲沸かない。(それを同期が心配してくれる。)

右の席にいる別の上司が「あれ~元気ないね~?」って聞いてくるのにいい返しが思いつかないから「いやいや、めっちゃ元気ですよ~!」と返しちゃう。

 

極めつけは考えがまとまらない。休み時間になっても気が休まらない、とりあえず悩みは紙に書きだすといいって学んだから書き出してみる。(殴り書きなので字が汚いです。)


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 当時のノートが残っていたので引っ張り出してきたけどきっつ。

 

その日も定時を過ぎても残っていた。プロジェクトの打ち合わせで上司を待っていたら「仕事はいいから社長に今の気持ちを話せ。」と言われた。 気持ちを悟られたと思うし、これ以上ここにいたら会社の士気が落ちると判断したんだと思う。(後から聞いたんだけど先輩みたいな同期は僕が心配で残ってくれていたらしい。)

夜9時を回っていたけど、外出している社長に電話をして今考えていること

 

・貢献できなくてつらい

・いい人たちに恵まれ、いい縁があったからやめたくないけど最近辞めたいと考え始めた

 ・僕はどうすればいい

 

全部話した。悔しさとか絶望とか無念とか困惑とかもういろいろなものが混ざった涙があふれていた。

 

社長はそっと

「君の気持ちは聞いた、素直に話してくれてありがとう。ただ今決断するのは危ないから今日はゆっくり休んでうまいものでも食べて明日の朝話を聞こう。仮にやめる決断をするとしても君の意見を尊重するよ。」

とだけ伝えてくれた。

 

オフィスに戻ると上司が心配そうに僕を見た。社長に話したこと、明日の朝呼び出されたことを伝えたら

「やめる選択をしても君の意見を尊重する。」

と同じ意見を頂いた。

 

帰り道、そういや社長がうまいもの食べろと言ってたし、寿司を食べよう~!と思ったらもう閉まっていた。

 

その日のうちに共感力∞の同期から心配の連絡が入っていた。まあしんどいことなんていっぱいあるから、しんどくなったら日本酒飲んで忘れよう!という内容。うれしかった。

 

・・・やっぱりここに勤めていたい。僕の雇用計画とか、いくら利益を出せるのかとか、どうしてここじゃないといけないのかとか考えをまとめて眠りについた。

 

 

最後の日

翌日会社のオフィスではなく会議室に呼ばれた。

「おはよ!そっちはオフィスじゃないよー!」

と別の上司とすれ違った時に気さくに声をかけてくれた。

会議室に着くと社長が紙とPCをもって待っていた。どうか退職願でありませんように。と神に願った。 

 

「じゃあ君の意見を聞こうじゃないか」

 

考えを全部話した。貴重な仲間に恵まれていること、今ここで抜け出すのとここに残って仕事をするのをメリットデメリットを比較したらやっぱり後者の方がいい。とまたしても涙ながらに語った。

自分なりに話せているじゃん、これで会社に残れるね、と安心していたら

 

「・・・あれから考えたんだけど・・・ここにサインをしてほしい」

 

と退職願を渡された。やはりあの紙は退職願であった。

 

 

「君のポジションは用意できない」

 がっかりしていたら土砂崩れのごとく僕に対するクレームが流れてきた。

 

「成果が出ていない。」

「覚悟が見られない。」

「もう待てない。」

「君のポジションをいろいろ考えたがうちでは用意できない。」

 

ほかにも山ほど僕の文句が出てきたけど、言い過ぎたのか「あ、これは俺の口から言うことじゃない」とせき止められた。

要するに会社と合っていないから退職届ここで書くことを勧めるよという回答であった。

 

 

聞いてください、「僕の最強雇用計画」

クレームに押しつぶされそうになったけど、ぐっと踏ん張って言った。

 

「一応僕の雇用計画見てもらってもいいですか」

 

僕を雇うメリットを説明すればなんとかなるはず。

社内wiki書けば1ページで○万円ぐらいの価値あるからこれを月にいくら書いて、今任されているプロジェクトはこれぐらいの価値があって、つまり僕を雇う価値はあr・・・。

 

「あの、話を続けてもいいですか・・・?」

 

「・・・君には信頼がない・・・。」

 

信頼がないから実現は到底できないと判断された。

 

あ、もうだめだ。一生懸命説明する僕の手が勝手に止まった。

同期が一緒にがんばろって応援してくれているから何とかできるはず、そんな希望は一言で消えた。

 

無力感に浸っていたら

 

「退職願が書けないようだったら、先にこっちの説明をしようか。」

 

と退職同意書を渡され、社長が退職同意書を読み上げ始めた、社長も暇ではない。言われるがまま同意書にサインをした。

 

もう逃げ場はない。

 

 

気づいたら退職願に名前と住所が書いてあった。

 

「じゃあ、これは預かるよ。」

 

気づいたら退職願は悔し涙でぐちゃぐちゃになっていた。退職願とは程遠いぐちゃぐちゃは無事受理された。

何を話していいか分からなかったから「今までありがとうございました。」と言ったら「いえ、こちらこそ」と言い返された。こんなに無力なまま退職するなんてむなしすぎる。

 

「何がいけなかったんですか、スケジュール管理ですか・・・?」

「本気にならなかったのともっと深いところのスケジュール管理じゃない?」

 

・・・精神論はもう聞きたくない・・・。

 

 

最後の挨拶

外資って何だったんだ。ベンチャーってなんだったんだ。理想の場所なんてないんだ、職場に期待を抱くのはやめよう。他人のせいにしている自分と力不足が悔しくて虚しくて涙が止まらなかった。

会社の席にいろいろ忘れ物があって取りに行こうか悩んだけど、涙で顔がふやけていたし、誰にも悟られず去りたいので社長に行ってもらうことにした。

社長に忘れ物を取りに行ってもらい、そのままオフィスを去ろうとした。でも同期の顔が思い浮かんだので最後の挨拶ぐらいはしようと決意した。

 

「やっぱり最後の挨拶はさせてください。」

「そうか、オフィスに行こう。」

 

オフィスに行くと上司から割り振られたタスクをこなす同期から、隣の席の上司までせわしなく働いていた。

 

悟られないようにそっと席について忘れ物がないか確認しているときに

 

「え?何しているの?」

 

と右の上司が小声で話しかけてくれた。

 

「・・・まあそういうことです。」

「え・・・まだ一か月でしょ・・・早すぎない?」

「従うしかなかったので・・・。」

 

申し訳なさをこらえるので一生懸命だったからありきたりな回答しかできなかった。

社長が気を利かせてオフィスに全員集めてくれた。

 

「この会社の貢献できないので本日で退職します、貢献できるスキルがついたらまた戻ってきます!今までお世話になりました。」

 

半泣きな上、普段早口だから聞き取りにくかったと思う。けどそっと上司が

 

「がんばれよ!」

 

と肩を組んでくれた。

 

「もうそういうことするんですから・・・。」

 

せき止められていた感情と涙が一気に流れ出た。 24歳、声をあげて泣いた。

 

みんなの視線を感じる中、涙が枯れた後みんなに一人一人にお礼を伝えた。

「データドリブン」を「データ取り分」だと聞き間違えて笑ってくれた上司、仕事が来ない僕にそっと仕事をくれる上司、なんだかんだお世話になった上司、尊敬できる同期。

・・・そっか、みんなすごいんだから僕がいなくても回るよね。何が「また戻ってきます。」だよ、僕はこの会社に不要だ。社長の決断にも納得がいったし、同時に僕の無力さを思い知った。

 

レイク・ウォビゴン効果というものがある、人は平均より上にあると思う傾向があるらしい。大学院を出て研究の知識があるから仕事もできる!入社前そう思った。今回の僕をここまで的確に表現した言葉はない。

 

最後にコワーキングスペースで社長と話し、よく昼寝をしていたベッドで休んで、ドリンクバーをがぶ飲みした後オフィスを後にした。カフェインをたくさん飲んだからその日は寝れなかった。

 

そのあと会社の同期にお礼とやめた経緯を話そうと思って昼めしに呼び出した。やっぱりみんな驚いてた、正直あの場でやめると思っていなかったので俺も驚いている。

結局僕の失敗したミスは社会人なら誰でも経験すること、今回はその受け皿がなかっただけ、と慰めてくれた。

その後別れを告げ、人が少ない電車に乗った。とてもさみしかった。

 

 

おまけ

ここに書けなかったけど悪いことばかりでなく、いいこともありました。社内wikiは褒めてもらったし、退職届の正式な手続きの時は特別な人しか行けない場所に呼んでくれたし、退職後に上司にたまたま遭遇してお昼を一緒にした。そしてこの会社からちょっとした勇気をもらった。

ちょっとした勇気があるから外に出るときはコンタクト(ただし入れるのに時間がかかる)だし、カフェインが苦手なのにお昼に緑茶を飲んで頭が冴えた状態で仕事ができるようになったし、なんていったって避けてきたプログラミングをするようになった。この会社のおかげです。

 

 

時は流れ、会社を辞めてからしばらく経ちました。相変わらずヨーヨーを回しては自転車の車輪を回す日々。

最近水族館に行く趣味もできました。

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チンアナゴ

魚を見ていると悩んでいる自分があほらしく思えるし、「いや、どう進化してもそうはならんだろ」みたいな魚に会うと元気が出る。

アネモネとか見てください、ずっとへばりついているだけなのに、生態系を回す立派な生き物です。それに比べたら俺なんて「一か月でクビかぁ~」って悩みがしょぼすぎる。

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下にくっついているのがアネモネ

 

無職が終わっても引き続き魚のもとに行きます、待ってろ魚さん。

 

もうすぐ25歳、どうやら24歳は本厄らしい(そりゃ短期で2回もクビになるわ)。来年はもう少しだけ長く会社に勤めてもう少しだけ誰かに貢献したい。

  

 

以上になります。最後にいつものを・・・。

 

欲しいものリスト

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日照時間が短くなり気分が落ち込みますが、体調だけは気を付けてください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。 

 

前回の退職RTAはこちら

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反省会

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