ご無沙汰しております。
過去にこんな記事を書いたんですけど
結局数を重ねて1年半ちょいで5社転職しました・・・。
ちょうど今月頭に就活解禁らしいので自分なりの気を付けたほうがいいよって箇所をまとめます。
会社に勤めるときの心構えを書いたんですけど、今回は会社選びにフォーカスして書きます。
一概にみんながこれに当てはまるとは思わないし、あくまでこういう傾向があるかもしれないってのをまとめたので参考程度にしてください。
お品書き
- 社長と距離が近い会社に勤める
- 情熱を求める会社に勤める
- 「覚悟」「命」と言う人と働く
- 苦労した人の近くで働く
- 面接で適正を見抜いてくれると信じる
- スカウトメールが来たから企業が採用する気があると信じる
社長と距離が近い会社に勤める
まずこちら、ベンチャー企業がよく掲げている「社長と距離が近い」です。
確かに社長と距離が近ければそれだけスキルも身につくし、大きい事業に携われるからいいのではないかと考える方も多いと思います。
ですが自分としては社長とは距離を置くべきだと思います。
起業は会社に適合できなかったとも捉えられる
一般社会人の場合、就職して会社に適合しながら年を取っていきます、起業をしたのであれば給与体系、会社の制度等に馴染めなかったはずです。
多くの人が会社に勤められている中、会社勤めの道を外れて起業したのであれば社会に適合できなかったとも捉えられます。
なので社長と距離を近づける≒社会に適合できなかった人と距離を近づける です。
サイコパスが多い職ランキング第1位でもある
さらに社長はサイコパスが多い職です。サイコパスとは以下の通り。
>アメリカ精神医学会の「精神障害の診断と統計マニュアル」の第5版、いわゆるDSM-5は、サイコパスの性格について、傲慢で、過大な自尊心を持ち、他人を操ることに長けた者と定義している。
サイコパスが選ぶ職業、トップ10 | Business Insider Japan
他人を操るので第一印象はとても良いです。が距離を近づけたら最後、傲慢で過大な自尊心を持ち振り回されます。
社長は常に追われている
加えて社長の精神状態を考えても距離を置くべきだと思います。
LinkedInの創業者のリード・ホフマンはこういってます。
「スタートアップとは、崖の上からから飛び降りながら、飛行機をつくるようなものだ」
会社を立ち上げると、お金回りや製品、従業員などありとあらゆる心配事を抱えたうえで、しかも決められた期日までに業務を遂行しなければなりません。
そのような方も精神状態も安定しないでしょう。
自分も過去に
「社内で怪文書が回っているんだよね」
「過去に辞めた人の残留思念がある」
「怪文書によってアルバイトがだらけている」
などと言われめっちゃびっくりしました。
ってなわけで社長から距離を置く、一番気を付けてほしい点だと思います。
情熱を求める会社に勤める
続いて「情熱のある方募集」。
確かに「自分はこの分野に関して情熱を持っているからここの会社で役立てそう」なんて思う方もいらっしゃると思います。
情熱は後から湧いてくる、最初から求めると不幸になる
情熱は後から湧いてくる+前日の努力に比例するって話があります。
加えて最初から情熱を求める方は以下のデメリットがあります。
>情熱が強いぶんだけ現実のストレスに弱いのが難点。仕事につきもののストレスに過剰に反応しすぎて、燃え尽き症候群におちいったり、感情がすり切れたりといった状態にハマりがちだった
ってなわけで燃え尽きちゃいます。最初から情熱を求める会社とは距離を置きましょう。燃え尽き症候群で休職になっちゃいます。
ちなみに情熱ってどうわくのかと言いますと
1.なんでもいいから「前に進んでいる感じ」が得られる仕事を選ぶ
2.仕事へのやる気がわく
3.選んだ仕事に労力を注ぐようになる
4.情熱がわく!
という流れ、つまり後から湧くそうです。
参考:
記憶、改ざんされがち
じゃあなんで多くの会社が「情熱を持って取り組める方」って出しているのかっていうと、採用者が「自分には情熱があったから成功したんだ!」と過去を振り返っているからです。なので後から湧いてくる「情熱」を「もともと自分は持っていたんだ!」と錯覚して求人に出してしまいます。
やりがい搾取祭り
自分の場合「情熱を見せろ」ってめっちゃ言われました。
結局成果が見られないとかやる気がないって言われて退職届にサインさせられました。
ってなわけで「情熱」と求める会社には距離を置きましょう。
(かくいう自分も試験に受かったのは自分が将来を明確にしたからだとか言っていましたけど、よく考えてみたらその明確にした将来の通りに人生進まなかったし、ただ試験で自分の知っている範囲と備えていた箇所を面接で聞かれたので受かったのだと、今思います。)
「覚悟」「命」と言う人と働く
続いて覚悟のお話。
よく面接で「なんのために働くんですか~」なんて聞くと「自分はこの会社を成長させる覚悟があります。」「命をかけてこの会社を経営する」なんて人がいます。
確かにそれだけ熱い思いを持っている方と働けるならやりがいをもって働けるかもと思われるかもしれません。
ですが面接でこのワード聞いたらお祈りしたほうがいいです。
覚悟はただのはったり
基本会社の状況なんてころころ変わります。順調だった会社が突然不調に陥ったり、良好だった人間関係が急に崩れたり、何が起こるかわかりません。
そんな中で覚悟を貫き通すなんて言う人、まずいません。
自分も過去に
「成果が出ていない。」
「覚悟が見られない。」
って言われまして退職届にサイン書かされました。
けど、言った張本人「命をかけて会社経営をする」とか言ってたのに、普通に会社やめて別の会社に転職していましたからね・・・。命安い。
上記の通り「覚悟を決めている」なんて言っている人、状況がうまくいかなくなったら速攻逃げ出します。
他人に覚悟を要求しだす
加えて覚悟がどうのこうのとかいう人は情熱と同様他人にも要求してきます。
いや、あんたの方が給料倍以上もらっているのに覚悟を要求するなよ・・・とは思ってはいけないのです。上司がそう思う以上、上司の理想の働き方をしなければならないのです。
信念を貫き通すのと捻じ曲げるのでは後者のほうが本人にとってマイナスが小さい
じゃあなんで覚悟とか言っていた人があっさりとやめてしまうのでしょうか。
答えは簡単、信念を捻じ曲げるのと、そのまま信念を続けるのを比較したときに信念を捻じ曲げたほうが本人にとって得だからです。
捻じ曲げたところで「え、覚悟って言ってたのになんで・・・」とほかの社員から言われても「あ~確かに過去にそんなこと言ってたね笑」で流せばいいし、会社を辞めるなら全部水に流せます。
ってなわけで「覚悟」「命をかける」と言った人とはかかわらないようにしましょう。
苦労した人の近くで働く
よく「傷ついた分だけ優しくなれる」なんて言われます。「自分はこれまで苦労をしてきた」と言った方がいれば「この方は苦労人だから優しいんだろうなぁ」と内定承諾の決め手にしてしまう人もいるかと思います。
苦労のおかげで成功したと考える人は苦労していない人に苦労を要求しだす
があれは嘘です、傷ついた分だけ人が傷ついていないと気が済まなくなりますし、苦労した分だけ他人が苦労していないと気が済まないです。
そう考えるのも当然だと思います、自分が苦労したからうまくいっていると考えている人が、他人が苦労せずにうまくいっていたらどうでしょうか?その人の成果を認めるでしょうか?絶対認めないと思います。
「努力が足らない!」「あいつが出しているのは成果ではない」そういい張るに決まっています。
自分も苦労してここまで来たなんて言われた社長に「休み時間も働いた方がいいよね」とか言われました。昼休み返上して働くそぶりは見せたけど普通に昼寝したほうが効率上がっていたかもとか思います。
成功するかは確かに苦労も必要かもしれないけど運もある
確かに成功するには苦労も必要だと思います。今の自分も大学院の時に(他人の苦労と比べたらしょうもないレベルですが)苦労した経験が今のお仕事に役立っています。
ですが、経験が役立ったのはたまたま今の会社に拾ってもらえたからであって、拾えてもらえたのは間違えなく運があったと思いますし、会社でたまたま役立てるポジションがあったのも運です。
同様に苦労したから成功したんだ!と言い張る人はその裏でたくさんの運に気付いていません。
一概に成功の背景を「苦労」の2文字でまとめる人とは距離を置いた方がいいです。
面接で適正を見抜いてくれると信じる
続いてこちら。
会社によっては4次面接とか社長面接とかいろいろ面接を重ねる会社があると思います。
「面接を何回も重ねているし、自分は面接を潜り抜けてきたからハイパフォーマンスで働けるんだろう」
と誰しも信じたくなると思います。
面接はやる意味ないという研究もある
面接はやる意味ないって話もあります。
この記事の通り。
結局面接官に気に入られるかそうでないかだけであって、面接官に気に入られる≠会社でパフォーマンスを発揮できるわけではありません。
適性があるかどうかは働いてみないと分からない
5社勤めて分かったのは「働いてみなきゃわからない」です。
とある会社では「スキル不足だ」減給を言い渡され、挙句の果てにクビになりました。
ですが一方別の会社では上の会社よりも高い給料で雇ってもらい、さらに「スキルがあふれていてよろしい」と言われ一年経たずに昇級しました。
結局面接しようがしまいが良い成果を残せるかってのは「一緒に働く人」だと思います。
面接にはあまり期待しないほうがいいです。
スカウトメールが来たから企業が採用する気があると信じる
就活サービスを使っているとよく来るスカウトメール、「あなたの経歴に興味を持ち、ぜひ一度面談させてください」と来る奴です。もちろん本当に興味のある会社もありますがほとんどの会社は
あなたの経歴に興味はない。
実は人事の目標達成のためだったりする
結論から言うとスカウトメールは人事部の応募数○○件以上の目標達成の手段だからです。
この部署は目標の達成のために応募数を稼がないといけないのですが、頭のいい部署は応募数を稼ぐための手法にスカウトメールを使います。スカウトメールを送りまくって勘違いした求職者に応募させ、件数を稼ぐという魂胆。勘違いさせて貢がせるオタサーの姫かよ
ってなわけでスカウトメールが来たから「この会社に勤められそうだなぁ」と思ったらあっさり落とされます。
興味があるかどうか見分けるには
とはいえ本当に興味があるか見分けるやり方ですけど、簡単です、カジュアル面談か何かで
「どうして私にスカウトメールを送ったんですか?」
と聞いてください。
ありきたりな答えしか来なければ応募件数稼ぎ、活躍できそうな理由など答えて頂ければ興味があってスカウトメールを送っています。(が中には口がうまい面接者もいるので一概にこれやればOKってわけでもなさそうですし、聞いた時点で不採用にするって会社もあるので諸刃の剣です。・・・なんかマッチングアプリみたいですね・・・。)
ってなわけで5社の経験をまとめてみました。自分が偏った会社に勤めてきたのもあると思いますので若干世間との認識とずれているかと思います。
明日から就職の方、就活解禁になって1か月ぐらいたった就活生も参考にしてください。