お久しぶりです。最近ゲームばっかりやってます。特にSplatoon2、発売されて2年以上経ちますがまだ飽きません。
本日は酒を飲むとエイムが良くなるか問題を検証しました。
お品書き
背景
Splatoon2とは任天堂が開発したゲームで、世界大会が開催されるなど人気ゲームの一つです。そのゲームで議論になるのが
どうやったらエイムが良くなるか
という問題。
エイムが本当にいい日は4枚抜きとかできる(一年に一回来るか来ないか)
エイムとは命中精度のことで、相手を倒すうえで必要な技術の一つです。これまで出てきた案としましては、感度(コントローラーを傾けた時に、画面上でどれくらい傾くか)は最大値にしろ、とか3ぐらいがちょうどいい、○○(ブキ名)を使えなど様々な案が世に出回っていますが、決定的なものは見つかっていません。
その中でたびたび聞くのが
「お酒飲んだ方がエイムよくなる」
という案。世間では酔拳というお酒を飲むと強くなる拳法が存在するなど、信ぴょう性はなくはないです。ですが実際に検証した例は見当たらないので今回は自分の身をもって検証しました。
実験
実験内容
本実験では試し打ち場で行いました。
的は常に動いており、奥に行くほど移動スピードが上がるしようになっております。
実験内容は5秒間で奥、真ん中、手前の的を順に打ち、インク回復をするを1セット行います。このセットを60セット行いました。60セット行う理由としてガチマッチの一試合は5分間なので実際に試合と同じ環境を想定しました(5秒×60セット=5分)。
5分間やった後1分間の休憩をとり、的打ちをしました。これを三回繰り返した後
お酒を飲み、再び的当てに戻りました。
実験フローは以下の通りです。
・的打ち(60回)、休憩(一分間) ×3
↓
・飲酒(40分かけて飲む)
↓
・的打ち(60回)、休憩(一分間) ×3
↓
終わり
実験環境
実験はプロコン(有線接続)で行いました。
傾きの感度は
ジャイロ操作感度:3.5
スティック操作感度:2.0
です。普段使用している感度です。
時間を確認しながら実験を行いました。
使用ブキ
本検証で用いたのは
スプラチャージャーコラボです。このブキを用いた理由は
・チャージャーというカテゴリの中で標準的な武器である
・弾がぶれない
・試し打ち場の奥の的にまで届く武器の中で一番チャージ時間が短い
からです。コラボなのは僕が好きだからという理由で、メインの性能はスプラチャージャーと同じです。
かわいい
使用酒
アルコール濃度10%の梅酒をロックで400mL飲みました。
酔いの程度はほろ酔い期です。
抑えられていた大脳辺縁系の活動が活発するレベル。
参考:
実験参加者
僕1人。人付き合いで飲む程度で、お酒を普段から飲まない。
ゲームはスロッシャー系統の武器を使いますが、もともとチャージャー使いなので不慣れではないです。
結果
結果です
・酒無
奥 61.7%
真ん中 85.0%
手前 91.1%
Total命中率 79.3%
・酒有
奥 56.1%
真ん中 77.8%
手前 91.7%
Total命中率 75.2%
とお酒を飲むと、数値上は移動速度が上がる的ほど命中率が下がりました。これが統計学的に正しいのか検証します。
使うのはカイ二乗検定、的に当たるパターンに有意差はあるのか(たまたま差が出ただけなのか、それともちゃんとした差なのか)算出しました。
p値を計算したところ、0.789です。0.05より小さくなると、どこかの的でお酒を飲んだ方がエイムに差があるよ~って言えるのですが、今回は言えませんでした。
ってことで結論は
酒を飲んだところでエイムは良くなるとは言えない
でした。
考察
酒を飲むとエイムが良くなる説は、お酒を飲んでいないときは相手に命中したときの高揚感からエイムがいい、悪いを判定しますが、飲酒時には
飲酒による高揚感
+
相手に命中した高揚感
により高揚感が通常より多く得られることから、より多く相手に弾が当たったと勘違いしたと推測されます。
今後の展望としてはサンプルが足らないので被験者を増やすこと、また飲んだお酒に酔って違いが出るのかということを検証します。
と、昔の統計学の本を引っ張り出して「これで統計手法合っていたっけ・・・?」と確認しながらやりましたが、至らぬところがあるかもしれません。もし「この手法違うよ」とかあればコメントで指摘してくださると幸いです。
以上です、お酒はほどほどに!